【英語】英語のシステムから考える英語の勉強法【苦手な方は必見!】

勉強法
英語ってどうやって勉強すればいいの?
たくさんの人が色んな勉強方法を紹介しているけど、結局どれがいいの?
英語の勉強って結局暗記するしかないの?
定期テストなら英語の点数は取れるけど、模試や入試の問題みたいな初見の英文は読めない…

このように悩んでおられる方がいるかも知れません。
本記事ではこの点について言及していきたいと思います!

講師歴約6年の僕がこの記事を書いています。
今まで数多くの生徒を指導し、旧帝大や難関大学志望の生徒を志望校へ合格させてきました。
こうした経験を基に本記事を書いています。

英語には明確なルール・システムが存在します。
このルール・システムの事を我々は『英文法』とか『文型』と呼んでいます。
これを理解して習得せずに英語が出来るようにはなりません。
暗記のみに頼って乗り切れるほど、英語は甘くないのです。

この記事を読むと、どのようにして英語という科目を勉強していくべきかが理解していただけると思います。
そして、文系はもちろんのこと理系も英語の勉強は必須なので、英語が出来るようになると合格にグッと近づきます。

それでは見ていきましょう!

英語の特徴と日本語との違い

英語の勉強法の話に入る前に、英語と日本語との違いについて話したいと思います。
これが分かっていないと、なぜ僕の言う英語の勉強法をやると効果があるのか理解出来ないからです。
まずは英語と日本語の違いに『文型』というものがあります。

まずは『文型』について話をしたいと思います。

英語の『文型』について

多くの人が知っている事だと思いますが、英語には5つの『語順の型』が存在しています
全ての英文はこの『型』という普遍のルールに従って記述されています
(本当は命令文や倒置構文などもあるので5つではないのですが…)

これを『文型』と呼んでいます。
この文型の何が凄いかと言うと、文型によって『英単語の語順』と『日本語訳』が機械的に決まってしまうという事です。

つまり、文型を理解する事が出来たら(英単語が頭に入っているという前提ですが)英語→日本語への変換が可能になりますから、和訳はもちろん内容理解も容易いですし、英作文にも役立ちます。

この『文型』というルールは日本語にはないルール・システムです。
この違いを意識して勉強しなければなりません。

例えば、「彼はボブに犬をあげた」という文章があったとします。
日本語の場合、この文章を各パーツ(「彼は」「ボブに」「犬を」「あげた」)に分けて、並べ替えたとしても意味が通ります。

他にも様々な並べ替えが考えられますね。
「犬を私はあげたボブに」とか「ボブに私はあげた犬を」といった感じです。

多少の違和感は感じてしまうかも知れませんが、いずれの場合であったとしても、日本語として意味は通ります

これは何故かというと、日本語には『助詞』(厳密には格助詞)というものが存在しているからです。
上の例で言うと、「私は」の『』とか「ボブに」の『』や「犬を」の『』が格助詞に当たります。

日本語を読んでいる時、僕たちは[名詞+助詞]を1セットで見て、その名詞が文中でどのような働きをするのか特定しているのです。
「彼は」であれば主語、「犬を」であれば目的語、「ボブに」であれば目的語、といった風に。

ところが、英語には『助詞』が存在しません
言うなれば、日本語では[名詞+助詞]となっているのが英語では[名詞(のみ)]なのです
従って、英語の場合に単語の順番を入れ替えるととんでもないことになります。

「彼はボブに犬をあげた」という文章を英訳すると「He gave Bob a dog .」となります。

ここで、例えば「Bob」と「a dog」の順番を入れ替えたとすると、「He gave a dog Bob .」となりますが、これを日本語に直すと「彼は犬にボブをあげた」という意味になります。


この文章がどれほど日本語として違和感を感じる(=間違っている)としても、これが正しいという事になってしまいます。

英語は日本語と違い、語順を自由に入れ替える事が出来ません。
この事をきちんと理解しておく必要があります。
そして、この違いを説明してくれるのが『文型』なのです。

文型』は言うなれば、動詞が持つ語順の型のことです。
英語では動詞が語順を決定し、格助詞を含んでいると考えるのです(下の図参照)。

動詞ごとにとる文型は大体決まっています。
そして文型さえ見抜く事ができれば、英文の意味を取ることは容易いです。

第1文型SV →「SはVする」
第2文型SVC →「SはCである」[S=C]
第3文型SVO →「SはOをVする」[S≠O] 
第4文型SVO1O2 →「SはO1にO2をVする」[O1≠O2]
第5文型SVOC →「SはOをCの状態にする・させる」[O=C]

と機械的に訳してしまえるからです(数学の公式のようなものです)。

英語を読めるようになるためには、この文型の理解が必要不可欠なのです。

英語の勉強法

さて、いよいよ本題の勉強の方法についてです。

英語を勉強する上で核となる要素は2つです。
英文構造(5文型など)の理解』と『英文法の理解』です。

(もちろん英単語も重要ですが、皆さん嫌という程理解しているでしょうから割愛します。英単語の暗記法については→こちらをご覧ください)

順番に説明していきたいと思います。

英語の構造を理解しよう

英語を勉強する上で非常に重要なのが、英文の構造(=文型)を理解することです。
先に述べた通り、全ての英文が文型という普遍のルールに従って記述されます

従って、文型が理解出来れば理屈の上ではどんな英文であっても読む事が可能です。
文章(=単語)が変わっても、英語のルールは変わりません。

まずは英文の構造を理解するために文型をきちんと理解することから始めて下さい。
お持ちの参考書で構いません。どの参考書であっても必ず文型について解説してくれています。

丸投げするのもアレなので、一応文法書のリンクを貼り付けておきます。
繰り返しになりますが、文法書はお持ちのもので十分です。

どのような文型が出来るかは動詞によって様々です。
よく見かける動詞は英作文で使う可能性が高いので、暗記してしまうのが良いでしょう。

ただ、英語の動詞は数え切れないほどあります。
これらの動詞の作る文型を全て暗記するのは不可能です。

なので、英単語の品詞や置かれている位置から、どんな文の要素(=英文を作る上で必要不可欠な要素で、SやVやOやCのこと)になるかを推測出来るようにならなければなりません

文型の理解が今ひとつだったという人は今すぐ勉強を始めてください。
文型は英語全般に影響を及ぼす話なので、最重要単元といっても過言ではありません。

順番としては、①品詞→②文型という風に勉強するのが良いと思います。
品詞を勉強し、どのような単語がSやOやCになるのかを知りましょう。
その後に文型を勉強するのが最も効果的だと思います。

実際に指導をしている生徒にもまず品詞を理解してもらい、その後に文型の解説を行なっています。
ほぼ100%の生徒から「英語が格段と読みやすくなった!」と感想をもらっています。

僕の授業が上手いからとかではありません。
英語の普遍のルール・システムを誤魔化しなくシンプルに解説しているのですから、分かりやすくて当然です。

皆さんにも必ず効果があると確信しています。
暗記に頼っていてはいつまで経っても、知っている英文しか読めるようにはなりません。
これが模試や入試問題の英文が読めない理由です。

英文法を理解しよう

次に英語を勉強する上で重要なのが、言わずもがな英文法です。
「そんなことは分かっている」という声が聞こえて来そうですが、まぁ聞いて下さい。

英文法を勉強するときは、『その文法事項が英文中でどのような働きをするか』を意識しなければなりません。
皆さんはこれを意識出来ているでしょうか?

例えば、to不定詞は句(SとVを含まない2語以上で意味を持つ語群)を形成し、英文中で名詞・形容詞・副詞のいずれかになります(名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法というやつですね)。

例えば、名詞的用法の場合、to不定詞句が『名詞』になるので、不定詞が作る句が英文中で必ずSかOかCになります
(これが分かっていなければ、どんな文型を取るのかわからず、英文の構造が把握出来ません)

解説しようと思えばいくらでも出来るのでここで止めますが、こういったことを理解していなければなりません。

to不定詞だから「to+動詞の原形」、というのも重要なことですが、それだけでは足りません。

そもそも何故英文法を勉強しているのでしょうか?
最終的に英文を読めるようになる為ではないでしょうか。

おそらく、英文法を勉強している人で英語の長文は読みません、という人はいないでしょう。
とすれば、英文法は英文を読解する為に勉強されるべきです。

そして、その文法事項が英文中でどのような働きをするか』を意識して勉強ができていれば、文法問題も当然解けます。

まとめ

本記事では英語の勉強方法について書かせて頂きました。

冒頭でも申し上げましたが、英語は語学です。
語学はルールに溢れています。

このルールを自分の中で当たり前にするのは、大変で時間のかかる作業です。
しかし、一度ものにしてしまえば、どんな英文にも対応可能です。

この記事が、皆さんの英語の勉強に役立つことを祈っています。

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