【勉強法】結局のところ、勉強の『質』と『量』はどっちが大事なの?【総論】

勉強法

皆さん、こんにちは。学問らぼのジョーです!
勉強をしている時にこんな疑問を持ったことはありませんか?

□勉強ってとにかく『量』をこなせば良いの?
□それとも『質』を意識したほうが良いの?
□調べてみても、色んな人が様々なことを言っているからよく分からない…

今回はこの疑問に関して記事にしてみようと思います!

講師歴約7年の僕がこの記事を書いています。
今まで数多くの生徒を指導し、旧帝大や難関大学志望の生徒を志望校へ合格させてきました。
こうした経験を基に本記事を書いています。

勉強の質・量の問題は、皆さんだけでなく、僕も学生の時に感じた疑問です。
かなり頭を悩ませた結果、僕なりの答えは出ていますので、記事にしようと思います。

僕の主張が絶対に正しいなんて、そんな傲慢なことを言うつもりはこれっぽっちもありません!
あくまで僕の主張は、多くある中の一つに過ぎない程度に考えて頂けると幸いです。

この記事を読むと、勉強の『質』と『量』の意味が分かり、疑問が解消すると同時に、皆さんが本当の意味で効率の良い勉強に取り組めるようになると思います。

それでは見ていきましょう!

勉強の『量』と『質』、大事なのは…

結論から申し上げておこうと思うのですが、勉強の『質』と『量』のどちらが大事かと言われたら…

どちらも大事です(キリッ

…あ、待ってください、ブラウザバックしないでください!
別にふざけている訳ではないですよ! いや、本当に!

勉強の『量』と『質』は本当にどちらも重要です。
実際、何となくどちらも重要だと考えておられる方が多いのではないでしょうか。

『量』と『質』に関して皆さんがどう思っておられるか分かりませんが、僕からすると勉強の『量』と『質』は全くの別物です。

全くの別物ですから、従って、その機能自体も異なります。

ですから、勉強の『量』と勉強の『質』の意味をきちんと押さえて状況に応じて『量』と『質』の使い分けが出来ると、勉強効率の最大化を図ることができるというわけです。

勉強の『量』とは?

考えたこともないかもしれませんが、そもそも『勉強の量』って何なんでしょうか?

どれだけ多くの問題を解いたか? どれだけ多くの時間勉強したか? etc…

これらも考えようによっては『勉強の量』なのだと思います。
しかし、僕の考える『勉強の量』は違います。

僕が考える『勉強の量』とは、『自分が出来る問題と出来ない問題を仕分けること』です。

下の図を見て下さい。『勉強の量』のイメージを図式化してみました。

先ほど申し上げましたが、『勉強の量』とは『出来る問題と出来ない問題を仕分けること』です。

『量』の勉強をする前というのは、図の左のように、あなたにとって出来る問題と出来ない問題が混在していて、よく分からない状態になっています(そういう意味で『?』にしています)。

そして、あなた自身にもどの問題が解けるか否かは分かったものではないのです。

ところが、『量』の勉強をする(=片っ端から解いていく)と、『?』だった問題が『出来る問題』と『出来ない問題』に仕分けされて行きます(右の図)。

これが『勉強の量』の効果です。
そして、この『仕分け』の効力が真に発揮されるのが、『勉強の質』の意義が分かった時です。

勉強の『質』とは?

続いて、『勉強の質』について考えて行きましょう。

皆さん、『勉強の質』とは何だと思いますか?

個人的に『勉強の質』とは、『分からない問題を解けるようにしていくこと』だと考えています。

つまり、『勉強の量』のところで出した図の赤い部分を徹底的に潰していく、ということです。

そもそも、『勉強の質』にいう『質』とは何なのでしょうか?
どうすれば『質の良い勉強』が出来るのでしょうか?

僕は『質の良い勉強』というのは、『自分の出来ない問題をなくしていくこと』だと考えています。
というのも単純な話で、『出来ない問題』を潰していけば、点数(偏差値・成績)が自然と上がるからです。

ここで重要なのは、『出来ないことを出来る様にすると、成長する』という当たり前の事実をきちんと認識しておくことです。

逆に、『出来る問題』をいくらやろうとも、点数にはあまり結びつきません。
無駄とまでは言い切ることはできませんが、『出来ない問題』を出来るようにする方が遥かに点数アップに直結するでしょう。

要するに、『出来る問題』をやることに労力と時間をかけたところで、それほど大きなリターンは得られず、効率が悪いということになります。

だから『量』も『質』も大事

さて、ここまで読んで下さった方であれば、勉強の『質』と『量』は全くの別物だということが理解して頂けたのではないでしょうか?

『質』と『量』のどちらが大事か、何ていう問いそのものが的外れなものだと思います。

例えるなら、『水』と『食べ物』のどちらが大事か、と問うているようなものです。
そんなものどちらも大事に決まっています。

話を戻しますが、『勉強の質』と『勉強の量』では、そもそも機能が異なります。
従って、どちらが大事かと言われれば、どちらも大事なのです。

そして、順序としては、まず『量』の勉強で問題の『仕分け』を行い、その後に『質』の勉強を通して『出来ない問題を潰す』作業に入るということです。

これが勉強の『量』と『質』を効果的に用いた効率的な勉強なのだと思います。

本当に大事なことは…

ここまでで勉強の『量』と『質』について、それぞれの意味や違いをお話してきました。

「なるほど、そういう考え方もあるのね」と納得するだけでは意味がありません。

皆さんがこの記事を読んで、実際に自分の勉強の仕方に反映させてこそ意味があるというものです。

ズバリ申し上げますが、本当に大事なことは『今の自分にとって真に必要なのは質と量のどちらなのか』を正確に見極めることです。

そうでなければ、どちらの勉強をすべきかわかりません。

例えば、新しく買った問題集・参考書を例に挙げてお話しましょう。

新しく買った問題集・参考書というのは、とにかく『量』の勉強でこなしていくべきです。
というのも、『質』を意識してしまうとどうしても時間が掛かってしまいます。

そうすると、進むのが遅くなってしまって最初の方の内容を忘れてしまいます。
これは頭が良いとか悪いとか、理解力があるとかないとか、そういった問題ではありません。

従って、最初の方(1、2週目)のベストな取り組み方は、『分かる、分からないを仕分ける事を意識してさっさと終わらせる』ことだと思います。

個人差がありますので、ハッキリと「○回やりましょう」などという事は出来ません。

しかし、これをある程度続けていけば、自分の分かるところと分からない所(=得意、不得意)が明確になると思います。

この段階まで来たら、『質』の勉強に切り替えて、じっくりと腰を据えて時間を掛けて理解・演習していく方が良いです。

逆に『仕分け』段階まで終わっているにも関わらず、『量』の勉強を進めるのは効率が悪いということになります。

分からない所をそのままにして、ひたすら『量』をこなしても、出来る様にならないとまでは言いませんが、効率が悪いのは明白だと思います。

ピンポイントで分からない所を潰す方が断然点数に直結すると考えられます。

重要なのは、『量』と『質』の勉強の切り替えです。これを科目ごとに行います。

自分がどの段階にいて、どちらの勉強をするべきなのかを考える事が勉強の効率をあげることに繋がると思います。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回の記事では勉強の『量』と『質』に関して、僕の考えをお伝えしました。

多くの学生を指導してきましたが、実際のところ『質』と『量』の意識が薄く、ただ立てた計画を漫然とこなしている人が多いです。

重要なのは『質』と『量』の勉強の機能をきちんと理解して、段階に応じて使い分けることです。

これさえ出来れば、他者よりも一つ抜きん出ることが出来るでしょう。

皆さんのお役にたったなら幸いです。

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