「勉強したくない」・「やっても意味ない」って思ったことありませんか?たいてい、誰でも一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか?その事自体を私は悪いことだとは思いませんし、勉強を押し付ける気もありません。
今回皆さんにお伝えしたいのは、勉強をするにせよ・しないにせよ「勉強の意味」を考えてから判断する方がいいと言うことです。
教育業界で15年。延べ1000名以上の子どもたちを見てきた私が、勉強の意味について考えたいと思います。この記事を読めば、自身がこの先勉強すべきなのかどうかを判断する1つの基準になると思います。
また、子どもがいる親御さんも、勉強の意味をお子さんに話すときに役立つと思います。
【なぜするの?】勉強の意味を考えてみる
早速、勉強の意味について考えてみましょう。日本では、小学校・中学校は義務教育です。気付いた時には、学校に通っていて言われるがまま、授業を受けて漢字を覚えさせられたり、九九を覚えたりと勉強をしていたはずです。そしてそれが当たり前という環境で育つ子どもたちがほとんどですよね。
一口に勉強と言っても、種類は色々あります。勉強とは何か本質を考えてみましょう。
勉強とは何か?
国語や算数といった学校の授業で扱われるものは皆さんがイメージする勉強の最たる例だと思います。
しかし、視点を変えると学校での集団生活も勉強と言えますし、趣味例えば、絵を上手く書きたいから絵の描き方を調べて実践してみる。という行動も勉強だと言えます。
では、「学校に遅刻して先生に怒られたから、次は遅れないようにしよう」これは勉強と言えるでしょうか?これは、勉強ではなく学習と言えます。
勉強と学習の違いは、大きく2つ「能動的なもの」か「受動的なもの」かと、「人間にしかできないか」と「動物でもできる」だと言えます。
つまり、勉強とは「能動的なもの」で「人間にしかできない」こととなります。
言い換えると、やる気のある人が出来るものが勉強と言うことになりますね。
勉強することのメリット・デメリット
勉強の本質が見えてきところで、勉強することによって得られるメリットとデメリットを見ていきましょう。
・勉強することのメリット
勉強することによって得られるメリットは実に沢山あります。
結論から言うと勉強することの最大のメリットは、自身の願いを叶えられる可能性を上げることが出来ると言う事です。
人間誰しもが、少なからず願いを持っているはずです。「お金持ちになりたい」や「楽して暮らしたい」などという願望を一度は抱いたことはありませんか?
このような願望を持つことは、ごく自然なことだと思いますし、今の自分に無いものに憧れるのは人間の本能とも言えるでしょう。
問題はその願望を抱いた時に、単なる願望で終わらせるのか実現に近づけようとするのかです。
大抵の人は、単なる願望で終わってしまうと思います。なぜなら、実現に近づけるための術について深く考えようとしないからです。
これらの願いを実現に近づける方法は1つしかありません。しかも、答えは至ってシンプル「目標から逆算して勉強することです」
例えば、お金持ちになりたいという願いを実現に近づけるとします。
どの程度のお金持ちを目指すのかに個人差はあると思いますが、宝くじでも当たらない限り急にお金持ちになるのは難しいので、現実的な方法で考える必要があります。
この場合に多くの人が真っ先に考えるのが、勉強していい高校に入って、賢い大学に行く、そして一流と呼ばれる企業に就職するというパターンかと思います。まさに王道。これも一つの考え方です。
他にも、スポーツや芸術などの分野で勉強を重ね一流と呼ばれるようになれれな、お金持ちにに近づけるでしょう。
お金持ちになるという例えで考えてみましたが、他の願いであっても恐らく行き着く先は、勉強するという方法論に辿り着くはずです。
また、勉強したという経験が過去の自分にあれば、新たに勉強しなければならない事柄に直面したときも、柔軟に対応することができる訳です。
このように、様々なメリットがありますが、ひっくるめて言うと勉強=自身の成長の糧ということです。
・勉強するとこのデメリット
勉強することのデメリットですが、そんなものあるの?と思う人もいるはずです。しかし、物事には必ずメリットとデメリットが存在するのです。
勉強することのデメリットは主に2つあります。
まず、1つ目は間違った勉強法を行うことです。何が正しい勉強法で何が間違った勉強法かは、何を目的に勉強するかによって異なるので、ここでは割愛します。
正しい勉強法で勉強しないと、いたずらに時間を浪費するだけで、大した成果に繋がらず挙句の果てにやる気さえも損なうという最悪の負のスパイラルに陥ることでしょう。
2つ目のデメリットですが、勉強至上主義になってしまうことです。
「勉強さえしていればそれでいい」この考え方に陥ってしまうと、他者との関わりや社会の仕組みに無頓着になってしまいます。これは、社会というコミュニティの中で生きて行く人間としては、致命的な欠点になりかねません。
この他にもデメリットはあるかもしれませんが、ざっと思いつく主なものはこの2つです。
勉強しないとどうなる?
勉強することのメリット・デメリットについて見てきましたが、では実際に勉強しないとどうなるのかを考えてみましょう。
まず、学校で習うような勉強ですが小中学校は義務教育なので、勉強しなくても卒業できますよね。
次に高校大学ですが、これも学校さえ指定しなければ、勉強しなくても入れる高校や大学はあります。
高校や大学を卒業したら、生きて行くためには働く必要があります。
今まで勉強をしてこなかった人が困る最初の場面は仕事を探すタイミングでしょう。学歴不問の会社が多くなったといえど、まだまだ採用の基準の重きを学歴に置いている企業は多いですし、大抵の会社で入社試験があるはずです。
運よく仕事に就いても、第二の関門がやってきます。業務上必要な勉強は如何なる職業にもあります。
ここで、今まで勉強してこなかった人は勉強した経験がないので、どうしていいか分からなくなってしまいます。
会社に入らず、企業する或いはフリーで活動するといった場合でも、何かを始めるにはその事柄について勉強する必要があります。
一見楽しそうに見えるユーチューバーなどの動画配信者であっても、どうすれば視聴回数が稼げるか、撮影の方法など多岐にわたりかなりの勉強をしているはずですし、むしろ独学で学ぶ方が遥かに勉強のハードルは高いです。
社会に出る・出始めたタイミングで、初めて「ちゃんと勉強しておけばよかったなぁ・・・」と思うのです。
最悪勉強しなくても生きていくことは出来る
「勉強しないとどうなるか」ということを見てきましたが、見出しにもあるように最悪勉強しなくても生きていくこと自体は可能です。
仕事を転々とするもよし。親に経済力があるなら引き籠もってみるもよし。日本は素晴らしい国なので、どうしても困った場合は審査に通れば生活保護も受けられます。
考え方は人それぞれなので、好きなようにただし、周りに迷惑を掛けないように生きてもらえればと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は勉強することの意味について考えてみました。
学校のテストや受験のためにするのが勉強ではありません。勉強は自分の願いや希望に近づくためにするものなのです。
そして、願いが叶う叶わないに関わらず、勉強したという経験こそが自分にとっての経験となり、今後の生きる糧となるのではないでしょうか。
この記事を読んで頂いて、少しでも勉強の本質について考えるきっかけになれば幸いです。
勉強するか・勉強しないかは、あくまであなた自身で決めて下さい。
勉強したくなった方はこちらの記事をご覧ください。
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